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〜 JR東日本 E233系3000番台 〜

短期大学部建築・生活デザイン学科1年 5038番 N.S

1. はじめに

 今となっては、E233系は良く見かける車両となった。首都圏の鉄道輸送においてこの車両は、主力の一つといっても過言ではないだろう。
 今回はそのなかでも、東海道線などで使用されている、3000番台の車両にのみに的を絞っていきたいと思う。


2. E233系の特徴

 E233系は以下のような特徴を持っている。
  1. 電気機器や保安装置を二重系統にしているため、1つが壊れても運転できる
  2. 車両の加速性能の向上による到達時分の短縮
  3. 車体強度の向上
  4. フルカラー行先表示機を採用している
  5. 車内に設置した液晶画面により運行状況やニュースなどを表示できる
  6. ユニバーサルデザインを採用しており、車内デザインが工夫されている


3. E233系3000番台の運用範囲

 ここではE233系の運用範囲をそれぞれの線区ごとに紹介していく。

3-1. 東海道線(東京⇔沼津)・伊東線(熱海⇔伊東)

 東海道線では、E217系を横須賀・総武快速線車両の予備線に戻すこととなり、その穴埋めとして、E233系が2008年と2010年に投入された。また2011年からは211系の置き換えのために、増備が行われた。下記の写真は、上野東京ラインとして東海道線の区間に入るE233系である。
東海道線(上野東京ライン)として運用されるE233系(東京駅)

写真1 東海道線(上野東京ライン)として運用されるE233系(東京駅)

3-2. 高崎線(東京⇔前橋[両毛線直通電車])・宇都宮線(東京⇔黒磯)

 高崎線では、211系の置き換え用として2012年9月1日から運用を開始した。小山車両センター所属のものと国府津車両センター所属のものがあるが、いずれも基本編成(10両)と付属編成(5両)があり、基本編成の4・5号車にはグリーン車が連結されていることには変わりない。
 また宇都宮線では、2013年3月16日より高崎線と同じく211系の置き換え用として、運用を開始した車両センターや編成については高崎線と同じである。

3-3. 湘南新宿ライン([東海道線直通]⇔大船⇔大宮⇔[高崎線直通])・([横須賀線逗子まで直通]⇔大船⇔大宮⇔[宇都宮線直通])

 湘南新宿ラインでは、上野東京ラインの開業に伴う車両運用の見直しにより、E233系が使用されることとなった。所属の車両センターは高崎線や宇都宮線と同じく、小山車両センターか国府津車両センターである。基本編成10両または基本編成と付属編成の15両で運用されている。またE233系とE231系の併結運転が行われることがある。


4. 最後に

 このように記述してみると、E233系3000番台の運用区間の広さを改めて思い知らされる。これからもさらなる活躍を願うばかりである。


参考文献
  • 日本の旅・鉄道見聞録:「JR/私鉄鉄道車両図鑑」、http://www.uraken.net/rail/alltrain/uratetsu233.html、2015年8月参照


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