1. 自社の車両
1-1. 3000系(13編成78両)
都営三田線と東京メトロ南北線との相互直通運転(2000年9月開始)に向けて1999年4月に登場した形式で、すべてにやさしく美しい車両をコンセプトに開発された車両である。8両1編成が先行導入され東横線でデータ収集が行われたのち、6両編成となって目黒線系統で運用され現在に至る。車内案内表示器は2段式LEDを採用した。
![3000系](C-onoda-01s.jpg)
写真1 3000系
1-2. 5080系(10編成60両)
東急電鉄の次世代標準形式として、2003年1月、2004年3月に1編成ずつ登場した(5181,5182編成)。この2編成は車内や運転台の仕様が3000系に準ずる設計となっていて、車内案内表示器もLED式となっている。
![5080系(初期の2編成)](C-onoda-02s.jpg)
写真2 5080系(初期の2編成)
2006年9月には、目黒線の急行運転開始に伴い、新たに2編成が登場した(5183,5184編成)。さらに2008年6月には日吉への延伸に伴い、新たに6編成(5185〜5190編成)が登場した。この編成から行先表示器が白色/フルカラーLEDに変更され、車内案内表示器は2画面のLCD式(広告用+案内用)になった。
![5080系(2006年9月以降に登場した編成)](C-onoda-03s.jpg)
写真3 5080系(2006年9月以降に登場した編成)
このうち5188〜5190編成は、排障器が強化型になった。
![5080系(5190編成)](C-onoda-04s.jpg)
写真4 5080系(5190編成)
2. 他社から乗り入れてくる車両
2-1. 東京都交通局6300形(37編成222両)
三田線にそれまで走っていた6000形を置き換えるために6301〜6305編成(1次車)が1993年に、6306〜6313編成(2次車)が1994年に登場した。1999年度には目黒〜三田駅間の開業及び東急目黒線との直通運転に合わせ、新たに6314〜6337編成(3次車)が登場した。
初期の編成が登場してから5年という年月を経たのちに増備車が登場したということもあり、仕様変更が行われている。特徴的なのは先頭車の排障器の形状である。2次車から排障器が大型化され、3次車では丸みを帯びた形に変更された。
![6300形(1次車の6304編成)](C-onoda-05s.jpg)
写真5 6300形(1次車の6304編成)
![6300形(2次車の6312編成)](C-onoda-06s.jpg)
写真6 6300形(2次車の6312編成)
![6300形(3次車の6335編成)](C-onoda-07s.jpg)
写真7 6300形(3次車の6335編成)
2-2. 東京地下鉄(東京メトロ)9000系(23編成138両)
1991年11月の南北線開業に合わせて導入された新形式であり、当時の営団地下鉄では初となるATO(自動列車運転装置)やVVVF制御方式を取り入れた高性能車両である。最初の開業時(王子〜赤羽岩淵駅間)は4両編成だったが、四ツ谷延伸時に6両となった。その後、2000年9月までに溜池山王、目黒延伸に合わせ21編成(9101〜9121編成)が登場した。
![9000系](C-onoda-08s.jpg)
写真8 9000系
2008年には、南北線の輸送力増強を目的として2編成(9122・9123編成)が増備された。この2編成は2006年に登場した有楽町線・副都心線用10000系の技術を盛り込んでおり、外見上では別形式であるかのようにも見て取れる車両である。車内案内表示器は案内用LCDが1基設置されている。
![9000系(9122・9123編成)](C-onoda-09s.jpg)
写真9 9000系(9122・9123編成)
参考文献
- 東急電鉄:「車両紹介」、http://www.tokyu.co.jp/railway/data/train_info/train_guide/、2015年8月参照
- 東京メトロ:「南北線9000系」、http://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/cars/working/namboku_9000/、2015年8月参照
- 東京メトロ:「南北線9000系new」、http://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/cars/working/namboku_9000new/、2015年8月参照
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