交通システム工学科2年 4070番 K.T |
私たち鉄道研究会(通称NR)では毎年春・夏に合宿を行っている。今年の夏合宿は部員たちの投票の結果、北海道の道央・道南地域へ8月27日〜29日の間に2泊3日の行程となった。この記事では合宿の日程を追いながら、合宿中にあった様々な出来事について述べていく。 我らがNRの合宿では原則現地集合&現地解散となっており、この日も各部員が陸路から空路まで様々な移動手段を使い集合場所である札幌駅へとやって来た。特に、合宿初日の朝に札幌駅へと到着する急行はまなすには多数の部員が乗車しており、車内にてミニ例会が行われていたという。 札幌駅に集合した後、地下鉄と市電を乗り継ぎ電車事業所前電停まで移動し、札幌市電の電車事業所内の車両センターにて車庫見学を行った。そこでは、札幌市交通局の藤村さんから札幌市電についての配布資料とともに話を伺いながら、札幌市電の中で最も新しい形式であるA1200型車両の中を見学させてもらった。車内では、A1200型車両が導入されたいきさつから実際に運用に着くまでの貴重な話を聞いたほか、LED行先表示器を動かしてもらうなどをした。車庫内を見学させてもらった後、最後にA1200型車両の前で集合写真を撮らせてもらい札幌市電の車庫見学は終了した。 ![]() 2日目は札幌から函館への移動が主な目的であり、そのため移動方法を各自で選べるように函館まで自由行動となった。特急列車で移動する部員から普通列車で移動する部員まで各自が様々な方法で函館へと向かっていた。 最も多かったのは、この時廃止検討がされていた全国でも有数の秘境駅である小幌駅に降りながら函館へと向かうルートである。札幌駅から小幌駅までは苫小牧駅、東室蘭駅にて普通列車を乗り継ぎ、小幌駅から一旦洞爺駅まで戻りそこから森駅まで特急に乗車した後、森駅から函館駅までは再び普通列車に乗り移動する行程に多くの部員が参加していた。小幌駅では部員含めて30人以上が降り立ち、次の列車が到着するまで秘境駅だとは思えないほど駅構内は終始にぎやかとなっていた。 ![]() 2日目に泊まった函館のホテルは函館駅の目の前に存在しており、ホテルの最上階の大浴場から函館駅構内の様子を見ることができたため大浴場に入り列車を見るのを楽しんでいる部員や、一部屋に集まって遊ぶ部員たちなど2日目の夜はそれぞれが思い思いに過ごしていた。 最終日である3日目は函館市電にて貸し切り運転を行った。函館どつく前〜湯の川〜駒場車庫〜谷地頭の区間にて函館市電800型812号車を使用した貸し切り運転を行った。貸し切り列車内では、車内や景色を撮影する他、列車の音を録音する部員などがおり、それぞれが貸し切り列車を楽しんでいた。また、当日NR以外にも他の大学の鉄道研究会が函館市電にて貸し切り運転を行っており、すれ違う際にはお互い手を振るなどしていた。 ![]() ![]() 今回の夏合宿は以上のように大きなハプニングは無く無事に行うことができた。今回の合宿にて車庫見学をさせてもらった札幌市交通局、貸し切り運転をさせてもらった函館市交通局の方々にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思う。 |