交通システム工学科3年 3003番 K.A |
日本大学理工学部鉄道研究会(以下、NR)は毎年夏と春に2回、2泊3日の合宿を実施している。今年も例年通り行うことができた。行先は月に1回の定例会で話し合い、2014年度春合宿は鹿児島に決定した。簡単に書くと、1日目はJR最南端の駅である西大山駅と指宿駅周辺の散策、2日目は観光列車「しんぺい号」・「いさぶろう号」の乗車と飲み会、3日目は鹿児島市電の貸切と車庫見学を行った。今回のNR合宿も様々なハプニングが発生した。つたない文章ではあるが、この場を借りて紹介する。 NR合宿は現地集合・現地解散が原則である。そのため集合場所まで(解散場所から)の交通手段や経路は会員各々に任されている。鹿児島は首都圏から遠いため飛行機を使う会員が多かったが、新幹線を使ったり、青春18きっぷでひたすら在来線を乗り継いできたりする会員もいた。若干ではあるが、前泊した会員もいた。 行程の都合上、今回の合宿の集合はJR指宿枕崎線の車内となった。車内の運転席付近はNR会員で埋め尽くされた。列車はワンマン運転であり、無人駅で降りるお客様のご迷惑になったことは言うまでもない(申し訳ございません)。 NR一行はまず初めにJR最南端の駅である西大山駅に向かった。西大山駅は無人駅であるが、観光客が多く、駅前にはWi-Fi環境が整備されていた。ここで集合写真を撮影し、その後大半の会員が駅近くの売店で到着証明書とマンゴージェラートを購入した。 ![]() その後、快速「なのはな」号に乗って鹿児島中央駅へ戻り、ホテルにチェックインした。部屋によってはトレインビューができ、興奮する会員もいた。チェックイン後は自由行動となっており、我々2年(現在の3年)は皆で銭湯へ行った。 2日目は観光列車「しんぺい号」・「いさぶろう号」に乗車するために、JR日豊本線とJR肥薩線を乗り継いで吉松駅へと向かった。観光列車「しんぺい号」・「いさぶろう号」とは、日本三大車窓の1つに数えられる矢岳越えを始めとして車窓の良さに定評があり、名所では一時停車や徐行運転を行うため、人気のある観光列車である。下り列車が「いさぶろう号」、上り列車が「しんぺい号」と愛称が付けられている。まず、NR一行は吉松駅から「しんぺい号」に乗車した。停車する各駅では5分程度の停車時間が設けられており、NR一行は小走りで車両や駅を撮影したり、真幸駅では地元の方による特産品を購入したり、矢岳駅では駅に併設されているSL展示館を見学したりした。この観光列車のウリである日本三大車窓であるが、悪天候であったため現地にいるのに写真で見ることとなった。 NR一行は「しんぺい号」の終点人吉駅に到着後、折り返しの「いさぶろう号」に乗車した。往路と停車駅・乗車区間が同じため、割愛させていただく。 「いさぶろう号」の終点吉松駅到着後、記念撮影を行った。乗り継ぎに時間があったため、改札外にある鉄道の資料館の見学などをしていた。その後、往路と同じ経路で鹿児島中央駅へと戻ったが、一部の会員は爆睡していた。 ![]() 3日目は鹿児島市電の貸切を行った。車両は現在イベント専用列車となっている600形605編成である。経路は鹿児島中央駅前駅から鹿児島駅前駅、交通局前駅、谷山駅を経由して鹿児島中央駅前駅まで1周するルートである。途中の交通局前駅で車庫見学をさせていただいた。 まず初めに、NR一行は鹿児島中央駅前駅に集合した。貸切列車の到着まで時間があったので、多くの会員が他の車両にカメラを向けていた。車内では重役によるじゃんけん大会が行われた。一見地味なように見えるが、NR一行は(どんなに騒いでも怒られない)貸切列車の中で大盛り上がりとなった。途中の鹿児島駅前駅では、折り返しのために少々停車したが、JR鹿児島駅へ列車の撮影に行った会員が乗り遅れそうになった。 貸切列車は鹿児島市電の車庫へと到着した。係の方に車庫内を説明していただいた。普段は絶対に見ることのできない車庫内を見学させていただき、また一部の車両を開けてもらい、実際に車内見学させていただき、NR一行は大興奮であった。また、鹿児島市電の車庫は市バスの車庫も兼ねており、納車1時間の新車バスと廃車寸前のバスに遭遇することができた。その後、車庫で記念撮影をした。 ![]() 鹿児島中央駅前駅到着後、解散式を行った。昨年度卒業した4年生(現在の社会人1年生)から一言ずついただき、会長より記念品を贈呈し、2014年度春合宿はお開きとなった。 先述したが、NR合宿は現地解散が原則であるため、飛行機や新幹線で直帰する人もいれば、途中数泊してから在来線で帰る人まで、各々楽しんだようだ。ちなみに私はこの後4泊し、九州を満喫した。 今回の合宿は天候には恵まれなかったが、3日間大きなケガ等なく全員が過ごせた。首都圏から遠く、現地までの交通費や移動時間がかかったが、その分大変充実した合宿であったと思う。最後に、今回の貸切運転にご協力いただいた鹿児島市交通局様に改めて御礼を申し上げます。 |