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〜 秩父鉄道 〜

交通システム工学科1年 5001番 F.A

1. SLパレオエクスプレスについて

 昭和六十三年(1988)に熊谷市を会場として開催された「さいたま博覧会」に合わせて、パレオエクスプレスの運行が開始された。パレオエクスプレスは蒸気機関車がけん引するイベント列車で、秩父鉄道と県北部観光振興財団が主体となって観光シーズンの土日・祝日に熊谷から三峰口間を一日一往復運行している。


2. 電気機関車について

 秩父鉄道を走っている電気機関車は昭和20年代後半から製造された日立の私鉄向けデッキ付き箱型機関車である。デキ100は1954年から1956年に増備され自重は50トンに増加、主電動機も200kw×4個に強化したのである。デキ107・108は松尾鉱山鉄道から譲り受けたものである。現在デキ102・103・105・108だけ使用されており104・106・107は休車または廃車になっている。デキ201は1963年に製造されたデキ100型のモデルチェンジ車。車体は角の丸みが大きくなり、2灯並んだ白熱灯大型ヘッドライトと前面窓のひさしが特徴的な機関車である。デキ300形は1967年に製造され、台車はL形軸梁式から一般的な軸ばね式となったのである。現在301〜303が在籍中である。デキ500形は1973年から1980年にかけて7両が製造された秩父鉄道の主力機関車である。コンプレッサーが変更された程度で基本仕様はデキ300形から変化はなく、501・502はシールドビームの前照灯以外は車体外観も300形と同じである。現在501〜507が在籍中である。
SLと貨物が影森駅から裏山口駅区間で交差

写真1 SLと貨物が影森駅から裏山口駅区間で交差
(先頭の機関車がほぼ同じ位置に来た瞬間)
影森駅から約300メートル離れた歩道橋の真下

写真2 影森駅から約300メートル離れた歩道橋の真下


参考文献
  • 新井 寿郎:「秩父鉄道の100年」、郷土出版社、1999年12月


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